AIが進歩しても英語が使えるエンジニアが重宝される理由

こんにちは。海外の技術サポート業務を15年以上続けているSHOです。

テクノロジーの進化は目まぐるしく、特にAIの発展は多くの職業に影響を与えています。しかし、その中でも「英語が使えるエンジニア」が依然として重宝される理由について考えてみたいと思います。

はっきり言って、これからも「英語が使えるエンジニア」が駆逐されることはありません。以下の観点で技術英語の勉強を続ければ、安定した収入を得ることができる人材になるのは間違いありません。

1. 翻訳機を使用したコミュニケーションは現場で不向き

私が海外メンバーとやり取りをする中で、最もAIに駆逐されることがないと思う点は、現場での技術的な会話です。具体的には以下のような環境です:

  • ノイズが大きい作業環境
  • 機械を観察しながらのコミュニケーション
  • 電源を借りられない現場
  • ネットワークセキュリティの問題で通信ができない状況

上記のような条件下では、スマホなどを用いたコミュニケーションは非常にストレスが溜まります。実際に翻訳機を使っている人も稀に見かけますが、コミュニケーションがスムーズに進まないため、正直言って見ていられません。また、現地のメンバーのフラストレーションも溜まる一方です。

2. プライバシーの問題

翻訳機に頼ると、内緒話ができなくなります。社内独自の技術など、外部に公開できない情報は非常に多く存在します。相手側も翻訳機を介して技術情報を話したくない場合も少なくありません。特に購入した製品に関するビジネスを行っているケースでは、独自の情報をネットに漏らすことを嫌がる顧客が多いのが現状です。

3. 仕事終わりの会食でも翻訳機?

最後に少しおまけです。海外出張では、現地メンバーとの会食がよくありますが、そこで翻訳機で会話するのでしょうか(笑)? 飲み会で翻訳機を使って会話するのは、楽しくないですよね。楽しい会食にするためにも、ある程度の英語力は非常に重要です。

最後に

AIの進化が進む中でも、英語を使えるエンジニアの価値は高まっています。海外の現場でAIの翻訳ツールをストレスなく使用できる未来が来るのかは疑問です。「英語は翻訳機でなんとかなる」と言う人は、海外で実際に仕事をしたことがない人かもしれません。自分だけでなく、相手も翻訳ツールを使ってくれなければなりませんから。

これから技術英語の力を磨くことは全く遅くありません。エンジニアリングの世界はとても広いのです。

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