機体(設備・装置・システム)が故障や停止から復旧することを英語で表現するとき、状況によって使う動詞が異なるのはご存知でしょうか。
復旧するという意味でよく使われるのは recover / restore / resume / be back online となります。
それぞれの単語のニュアンスや使用場面が異なるため、例文とあわせて解説します。
recover:回復する、復旧する(一般的な動詞)
recoverは「回復する」「正常な状態に戻る」という意味で、
システムや機体の復旧を表現する基本的な動詞です。
The unit recovered automatically after the power interruption.
停電の後、機体は自動的に復旧しました。
The system did not recover even after restarting.
再起動してもシステムは復旧しませんでした。
restore:正常な状態に戻す
restoreは「(誰かが)元の状態に戻す」という意味で、人間が関与して復旧作業をした場合によく使われます。
ややフォーマルな印象があり、ビジネスでも普通に使います。
The technician restored the machine to full operation.
技術者が機体を完全に稼働状態に復旧させました。
The backup system was used to restore normal function.
バックアップシステムを使って正常動作を復元しました。
resume:中断後に再開する
resumeは「一時中断したあとに再開する」という意味で、
「停止 → 再開」の流れが明確な場合に適しています。
The operation resumed after the error was cleared.
エラーが解消された後、運転が再開されました。
The flight control system resumed normal operation.
フライト制御システムは正常運転を再開しました。
be back online:オンライン状態に戻る
be back onlineはITやネットワーク系でよく使われるカジュアルな表現です。
「システムがネットワーク上で再び利用可能になる」ことを意味します。
The aircraft system is now back online.
機体システムは現在オンライン状態に復旧しています。
The communication module went down but came back online quickly.
通信モジュールは一時停止しましたが、すぐに復旧しました。
まとめ
上記の通り「機体が復旧する」は様々な単語がありますが、以下のように覚えて使い分けると良いでしょう。
・自動で復旧した → recover
・人が復旧させた → restore
・中断からの再開 → resume
・ネット接続の復旧 → back online
どれも技術英語として頻出なので、実務でしっかり使いこなせるようにしておきましょう。
使い分けは面倒だと感じる方は、recoverとrestoreを使うだけでもコミュニケーション上はほぼ問題ないと思います。
今回は以上です。それでは。