英語で「送る」と言いたいとき、場面によって適切な動詞を選ぶ必要があります。特にビジネスや技術文書では、間違った単語を使うと意味がずれたり、誤解を招くことがあります。
ここでは5つの代表的な単語であるship、send、provide、deliver、dispatchの使い分け方について解説します。
1 ship
商品や荷物を発送・出荷するときに使います。物流や納品の場面でよく使われます。
例文:We will ship your order tomorrow.
ご注文は明日発送します。
2 send
物理的な荷物だけでなく、手紙、メール、メッセージ、信号など幅広く使えるのがsendです。
例文:I will send you the report by email.
メールでレポートを送ります。
3 provide
必要なものを用意して渡す、提供するという意味です。
物理的に送る場合にも使えますし、情報やサービスに使われることが多いです。
私が用意して送ります、という意味合いが強い点を理解しておくと良いでしょう。
例文:We will provide the necessary documents upon request.
ご依頼に応じて必要書類を提供します。
4 deliver
相手の手元まで届けることを表します。配達だけでなく、成果物やサービスを「届ける」場合にも使えます。
例文:The package was delivered this morning.
荷物は今朝配達されました。
5 dispatch
急いで送る、または人員を派遣する場合に使います。工場や倉庫からの一括出荷や、現場への派遣の場面でよく使われます。
ビジネスでは海外出張者を派遣する状況で頻出します。
例文:Our company will dispatch an engineer to solve the issue.
問題解決のため、弊社から技術者を派遣します。
ちなみに、上の例文ですが日常会話であれば、dispatchよりも assignを使った方が柔らかくなります。dispatchはフォーマルな場面や技術文章でつかうことが多いです。
使い分け方のまとめ
対象がどのような場合に、どの単語を使えば良いのか簡単に表にしてみました。重なる点もありますが、ざっくりと以下のように理解しておけば良いでしょう。

間違い例と正しい言い換え
最後に、間違った使い方の例文と正しい使い方の例文を読んで軽く復習してみてください。
× We will send the goods to the customer tomorrow.
✓ We will ship the goods to the customer tomorrow.
× Please provide me the file by email.
✓ Please send me the file by email.
× The technician was shipped to the site yesterday.
✓ The technician was dispatched to the site yesterday.
× The documents were shipped by email.
✓ The documents were sent by email.
× We delivered the new software update to the warehouse.
✓ We deployed or sent the new software update to the warehouse.
今回は以上となります。それでは。