海外メーカーとのやり取りや英語マニュアルで再起動は頻出ですが、「reboot」「restart」「power cycle」あたりの表現がよく使用されます。
意味が似ているため混同されがちですが、技術文脈ではそれぞれの使い分けが重要です。
この記事では、再起動に関連する英語表現を例文付きで解説します。
reboot の意味と使い方
reboot は、OSやシステム全体をシャットダウンして再び起動することを意味します。
IT分野では頻出です。
例文
Please reboot the server to apply the updates.
アップデートを適用するため、サーバーを再起動してください)
ポイント
・WindowsやLinuxなどOS単位の再起動で使う(アプリ単位では使わない)
・名詞と動詞の両方で使える(名詞の例:a system reboot)
restart の意味と使い方
restart は、ソフトウェアやサービス、あるいはシステム全体を「再開」または「再始動」する意味で使われます。reboot より広い意味を持っています。
再起動という単語の使い分けはちょっと、、、という方はrestartを使うのが無難です。
例文
You need to restart the application after changing the settings.
設定を変更した後、そのアプリケーションを再起動する必要があります
The machine restarted automatically after the update.
更新後、機械は自動的に再起動されました
ポイント
・アプリ単位にもOS単位どちらの再起動にも使える
・下で紹介するreboot より一般的な表現
・動詞の形が基本(名詞はほぼ使われない)
power cycle の使い方
power cycle は物理的に電源を切って再投入する操作を指します。ハードウェアの再起動やトラブルシュートで使われます。
例文
Try performing a power cycle by unplugging the unit for 10 seconds.
10秒間電源を抜いて再投入することで電源再投入を試してください)
再起動に関する表現のまとめ
上で紹介した3つの再起動について整理します。
表現 | 再起動の対象 |
---|---|
reboot | OSやシステム全体 |
restart | アプリやOS、その他でも使える(万能) |
power cycle | ハードウェア |
技術者向けにワンポイント!
・Windowsでは「Restart」ボタンがUIで表示されることが多いですが、英語のトラブル報告では「reboot」を使用した方が自然です。上で説明した通り、rebootはOSやシステム全体の再起動で使用する単語なのでOSの再起動はrebootが自然です。
・ファームウェアに関しての再起動についても reboot が自然です。
もちろんrestoreでもコミュニケーションは取れますが、rebootを使用できるとカッコ良いですね!
まとめ
「reboot」はOSやシステム全体を再起動する場合に、「restart」はアプリケーション単位やより柔軟な再起動操作に使われます。
物理的に電源を落とす操作には「power cycle」が適切です。
現場での使い分けを意識することで、正確な指示やトラブル対応が可能になります。
今回の説明は以上です。それでは。